2005年2月月例登山


日時 2005年2月10日〜2月13日
参加者 12名 市橋 篠田 原田俊 城代 吉村 下松八重 ( 長崎山岳会6名合同 )

A隊 市橋 篠田 吉村 長崎山岳会3名
B隊 原田俊 城代 下松八重 長崎山岳会3名

山域 大山  (鳥取県)
行程 A隊 元谷〜行者尾根〜6合目〜弥山頂
B隊 元谷〜中宝珠越〜上宝珠越〜宝珠尾根上部〜稜線〜天狗峰
    象ヶ鼻〜ユートピア小屋〜勝間ケルン〜宝珠尾根〜中宝珠越〜元谷

20:20小月ホンダを原田さんの車に乗りあわせ出発
21:15鹿野ICにて城代合流、
中国自動車道を進み途中、安佐のサービスエリアで休憩、遅い夕食を食べた人も。
三次の辺りから雪が強く舞いはじめ、50km規制となったので、庄原IC(0時前)で高速を下りる。
原田さんが後続の長崎山岳会の下さんへ雪が降っていることを連絡、山陽道に変更するとのこと。
積雪した国道183号線を慎重に走り、真っ白の鍵掛峠を無事にこえて溝口に至る。
溝口からは圧雪路となり、いつ止まるか心配ながら何とか下山キャンプ場に2時前に到着、雪道で6時間弱と思ったより早く到着できた。
駐車場には湿った新雪が30cm位積もっていて、とうとう動けなくなったので、
全員で車を止めるスペースを除雪して、タイヤチェーンを装着、何とか約1時間後に車を駐車した。
その間も、激しい雪のためか、駐車場に車が入ってくる様子が無いので、
車の横にテントを設営し、軽く1杯やって、早々と仮眠をとる。
ビールが効いたのかトイレに何度も行く人も、皆寝た気がしない。

2/11(金)

6:30頃 長崎の下さんの声が聞こえて起床。
長崎山岳会はトラブルもあり10時間の長旅ご苦労様。
到着してからも20cm位雪が降ったようで、新雪は40〜50cm位になっていた。
急な積雪で、除雪が間に合っていないようで、朝までに10台位しか車が入ってきてない。元谷まで長崎山岳会と一緒にラッセルしようということにした。
8:50 下山キャンプ場を出発


2/11下山キャンプ場出発前



大山寺に向かう道は大渋滞となり、その横を車をよけながら通ることに。
大山寺の交番に登山届けを提出して大山寺の参道を登りはじめる。
大山寺からは数パーティーが入っているようで立派なトレースが出来ており、先行者に感謝。
9:40 大神山神社着
2/11大神山神社の階段より)


安全登山を祈願して、下関、長崎混合で年齢順に隊列を組んで元谷に向かった。
2/11大神山神社を経て元谷へ)




10:30 元谷の大堰堤の上で、北壁が取付まで見通せたのでしばらく、ルートの説明、確認をした。


2/11大堰堤より元谷小屋方向)




10:50 元谷小屋の上の樹林帯の中に到着、直ちにテントを設営する。大きな樹の根元にトイレを建設。
下関1張り、長崎2張りのテント村が完成した。


2/11元谷テント村造成中)


テントの中で、大休止とした。


















































2/12 (土)

B隊は新雪が多いため、天狗沢は中止として、宝珠尾根を直登して三鈷峰へ行くことにした。
A隊は本日はテントキーパーとのこと。
12:55 宝珠尾根にトレースを付けるため、ルート工作に出発。すぐにワカン装着
長崎は別山バットレスの偵察に向かった。
上宝珠越に向かってトレースが付いていたので、しばらくたどってみるが、上宝珠への直上は困難に感じ、トレースの足跡がワカンではなくアイゼンのみのため、遅い時間ではあったが天狗沢か大屏風に向かったものかもしれないと思いケルンのところで引き返す。
中宝珠越へ向かう沢へ入ると、またも、トレースがあり、沢を詰めていると。
3人パーティーが下りてきた。中宝珠越から剣谷に下りて阿弥陀尾根を登ったとのこと。阿弥陀尾根とはおそらく三鈷の北西稜のことだろうと思う。
14:00 中宝珠越に着く。視界は100〜50m位か。


2/11中宝珠越付近)

                


中宝珠越からは三鈷峰の西面下部が見えた。
(写真2/11中宝珠越から三鈷峰西面.JPG)
上宝珠に三鈷峰から下った3人のトレースがあるかもしれないと思っていたが、中宝珠越から剣谷に向かうトレースしかなかったので、同じルートを下降して戻ったようである。上宝珠越に向かって、所々に現れる痩せ尾根の上を慎重に歩く。


2/11上宝珠の痩せ尾根を行く)

                 


途中間違えそうな尾根の曲がり道に、念のため標識竹を立てる。
上宝珠の長い痩せ尾根を登った後の上宝珠越まで約150m位と思われる小ピークで時間切れとなった。
標識竹をデポして、トレースを下った。
16:30 テントに帰着、隣に2張りテントが出来て、賑やかになったが、
わざわざ隣に張らなくても、幾らでも張る場所があるのだが、まあいいか。
テントでは夕食が出来ていて、早々に乾杯!
豪華な海鮮ちゃんことフク、目刺しの焼き物等、腹いっぱいになりました。
8:30頃 就寝


4:00 起床、6時出発の予定のためゆっくりと朝食をいただく。
長崎が別山を中止して一緒に行動したいと申し出があり、
長崎山岳会の下松八重、吉村、三田、窪田の4名が加わり6人パーティーとなる。
下降開始時刻を12:30に決めた。
6:25 ワカンを装着し予定より25分遅れて出発、昨日のトレースは消えていたが、元谷を真直ぐに横切り中宝珠越の取付へ向かう。
途中ラッセルを交代しながら、中宝珠越に7:20頃着、昨日と同じルートをたどる。


2/12元谷より中宝珠越へ)

          


長崎の方々は皆疲れ知らずで、ラッセルが順調に進みありがたかった。
視界は昨日と同様50m位であった。
途中デポした標識を回収し、上宝珠越へ向かう。

2/12上宝珠で一本立てる)

      


この前後に数回空耳の様だが剣谷側から人の声らしきものを聞いた、誰かいるのだろうか?8:50頃 上宝珠越に到着、福岡の2人組のパーティーと出会う。
昨日砂滑りから上宝珠越を登り、ユートピアへのトラバースのとき視界が無くなり、ルートを見失った様で、結局大きな標識(勝間ケルンと思われる)の近くで雪洞をほってビバークしたとのこと。
今朝、視界が広がったときすぐ近くに小屋が見えて残念だった様だが、雪崩の巣でのビバークだったので、何事もなく幸運だったと思う。
彼らは、自分たちのトレースをたどって下山していった。
上宝珠越でワカンを外しアイゼンとハーネスを装着。
当初は上宝珠越から直登の計画であったが、篠田さんのアドバイスで、雪崩が心配なときでも比較的安全で、稜線までの距離が短い左隣の支稜を登ることにした。
9:10 上宝珠越発
ユートピア側に50m位トラバースして天狗から象ケ鼻へ伸びる尾根の支稜に取り付く。視界がやや良くなってきたときユートピア側の沢を見下ろすと半分以上雪に埋もれた勝間ケルンが見え、その周囲から先程の2人組の深いトレースが伸びていた。
モナカ状の雪を避けながらクラストした稜線を快適に登ると、急に視界が開けてきた。
真っ白に雪化粧した北壁と主稜線に皆見とれて、しばし撮影会となる。

2/12上宝珠越上部視界が開く)

             


眺めを楽しみながら登っていると、夏道には多くの人影が並び、別山にも数パーティが取付、弥山尾根西稜にも2人登っているのが見え、取付にも数パーティーが登ってきていて、最近はバリエーションの登山者が増えてきたように感じた。
2/12宝珠尾根直登から北壁)

       


さらに登り、支稜の上部はブッシュに雪が付き、大きな塊状の雪が多くなって進みにくくなってきたところ、
丁度太陽の方向に、左斜上に向けてクリアなラインが見えた
2/12直登上部太陽に向け斜上)ので、それを進んで稜線に出た。



9:55 稜線着
視界が良いため急きょ予定を変更し、天狗峰へ登りさらに状況がよければ弥山へ縦走することにした。
2/12三鈷峰を見下ろす)




2/12東面槍尾根から天狗峰)





10:10 軽く腹ごしらえをして出発
左側の雪庇に注意しながらクラストした部分を選びながら登る。

2/12天狗峰への登り)




途中天狗沢をのぞき込んだが、上部の雪田の所々に新雪がひび割れていて、不気味な様子であった。
10:50 天狗峰着
剣ヶ峰へ続く稜線には3m以上はあろう大きな雪庇が発達しているのが見えて壮観であった。
2/12雪庇が発達した剣ヶ峰)




このころから大山の稜線がガスに包まれようとしていたため、縦走は中止することにした。

2/12天狗峰よりかすむ剣ヶ峰)



天狗峰の山頂で下関長崎合同隊の記念撮影をした。
11:00 天狗峰発ユートピアへ向かう。
ここまで尾根の分岐点等ホワイトの時迷いそうな所に立てた標識がよく目立つ。
下降点までの標識を回収してユートピアまでの縦走路に帰りのためにあらためて立てた。11:35 ユートピア避難小屋着


小屋は北西面に着氷して真っ白になっていたが、南面は褄面が露出していて対照的だった。


2/12ユートピア北面&南面)
       





視界がさらに悪くなってきたので三鈷峰の登山は中止し、12:30まで大休止をとることにした。
入口のわずかな雪を除けて2重扉を開けて小屋に入り、靴を脱いで板の間に上がった。
小屋の中はきれいに片づけてあり、大切に使用されているようである。
貴重な一本のビールを回し飲みして乾杯、雪を融かして湯をつくりコーヒーをいただく。小屋で休憩していると、野田ヶ山から3人パーティーが来た。
12:30 小屋を掃除して、アイゼンを装着。このころから小屋の周りが騒がしくなった。12:45 ユートピア小屋発
小屋を出てみると、素晴らしい視界が開けていて、真っ白な三鈷峰が目の前に見えていた。

2/12ユートピアから三鈷峰)




このころから、弥山から縦走して来た登山者が次々と向かっているのが見えた。
こうなるなら、三鈷峰を登っていれば、縦走していればと悔しかったが、下降予定時刻を過ぎているため、下山することにした。

勝間ケルン付近をトラバースしながら登っている8人くらいのパーティーが見え、雪崩の心配が少ないようでトラバースして下山しようという意見も出たが、雪崩が心配なときに安全に下れる冬期下降ルートを経験することが大切と考え、登ってきた支稜を下ることにした。縦走してきた人からトラバースの下降ルートを聞かれ教えてあげたが、下降ルートを知らずに縦走してきている人がいることにビックリした(このときはまだ下りのトレースが無い)弥山からのトレースがあったから勢いでここまで来たのだろうが、もし途中で、ホワイトになったらどうなるのかと思うと恐ろしいことである。
下降点まで登り返し、登ってきた支稜を一気に上宝珠越まで下った。
13:20頃上宝珠越着
上宝珠越にはユートピアからのトレースがつながっていて、下ってきた登山者が多くいた。ここでも「砂滑りは何処ですか?」と道を聞かれて教えるが、中宝珠越の方へ向かっていった。
中宝珠へ向かうトレースはしっかり踏み固まっており上宝珠の痩せ尾根も高速道路で快適である。
13:35アイゼンがジャマになったので外し、身軽になる。
このころ先程と同様に、「砂滑りは何処ですか?」と聞かれ、困ったものだ。
中宝珠越からシリセードで下るが新雪がジャマで50mも進まなかった。
14:30元谷テント村着、6人全員無事下山であった。
テントに入るとA隊も全員無事下山とのこと、早速、目刺し、するめで乾杯!
明日は早朝から8合尾根を登る予定にしていたが、城代の右手の初日からの痛みがとれな







2/13(日)

いのと、悪天候の予想のため、早めの帰関にすることにした。
夕飯は牛乳豚鍋で栄養満点であったが、夕食までにのみすぎて食が進まない人も。
夕食後は長崎のテントと入れ替わり立ち替わりの酒宴が続き少々飲みすぎたようである。21:30頃 就寝


5:30頃 起床 昨日の牛乳豚鍋の残りをいただき腹ごしらえをした。7:30頃 テントを撤収し元谷を出る。途中大神山神社で無事下山の感謝のお参りをする。8:30頃 下山届けを出して、下山キャンプ場に到着。下関、長崎稜山岳会とも全員無事下山。来年の冬も大山に来ることを約束する。
9:00頃 下山キャンプ場出発、米子方面に下る。
大山寺から数キロ融雪工事がされ路面は乾いているため、すぐにチェーンを外す。
融雪道路を過ぎるとしばらくは圧雪路となるが、スタッドレスタイヤなので困らないがノーマルタイヤでは走りにくい道になっている。
10:30頃 国道9号線を松江まで下り、松江城の傍の八雲庵で美味しい出雲蕎麦をいただく国道9号線を途中給油して宍道まで下り、国道54号線に入る。
12:30頃 途中布野村の道の駅で休憩しお土産を買う。
13:00頃 三次ICより中国自動車道に入る。途中、吉和のSAで最後の雪景色を楽しむ。15:00 鹿野IC着、城代下車