2006年8月夏山合宿
西穂高岳〜奥穂高岳〜北穂高岳〜槍ヶ岳
8月12日〜17日

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山域
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北アルプス : 西穂高岳〜奥穂高岳〜北穂高岳〜槍ヶ岳 |
日時 |
2006年8月12日〜17日 |
参加者
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宮元 勝(CL) 吉村 正巳(装備) 佐伯 近史(食料、記録) |
目的
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夏山合宿:縦走テント泊 |
記録 |
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8月12日(土)晴 |
19時 下関出発 |
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8月13日(日)晴 |
5時47分 中央高速道路駒ヶ岳SA着 |
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7時45分 松本IC〜国道158号線〜沢渡〜新穂高温泉 |
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9時50分 鍋平駐車場着 朝食件昼食をとる |
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14日は西穂高岳〜奥穂高岳縦走なので、体力温存の為、ロープウェーを使用する |
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千石平園地登山センターにて登山届けを提出 |
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13時 西穂高山荘キャンプ場着
まだ時間が早いので、ザックをテン場に置き、西穂独標まで、登る。
東方に常念岳、蝶ヶ岳〜雲上に富士山が見える。
西方に笠ヶ岳、乗鞍岳が見える。 |
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景色のすばらしさに感動した!
戻ってみるとキャンプ場はいっぱいで、山荘の前にもテントを張っている人がいる。 |
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西穂山荘とテント場
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西穂山荘にて、今日と明日の水を1g150円で7g買う。 |
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明日は早出なので、早々に寝る。 |
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8月14日(月)晴 |
5時30分 西穂山荘キャンプ場出発 |
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森林限界にある山荘から主稜線を登り始めると、
ほどなく北アルプスの壮麗な眺めが開けてきた。
緑に覆われた峰の中に一箇所だけ異空間があった。
焼岳だ!
地球のエネルギーが大地を押し上げ、涌き出たような
荒々しい岩肌に朝日があたり、バラ色に浮上している。
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朝日に照らされてばら色に
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西穂独標から奥穂に至る約3km、ルートの核心部は身のすくむような岩稜。
岩積の登下降の連続だ。
一般ルートとしては国内最難コースではないかとの事。 |
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独標〜ピラミッドピーク(定規で線を引いたような美しい三角形をしている)〜
西穂高岳2909M〜間ノ岳2907M(登りはもろい岩稜で浮石が多い、落石に注意)
天狗の頭〜天狗のコル〜畳岩尾根の頭〜コブ尾根ノ頭〜ジャンダルム〜
ロバの耳〜馬の背〜奥穂岳へ |
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これからの難コースを望む

天狗のコルへ到着

これを登れば奥穂高山頂だ! |
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11時12分 天狗の頭着。 |
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12時10分 食事後、出発 |
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ふと、振り返り見上げると、間の岳が大空を切り裂くように聳えていた。
“あんな所をよく越えて来たものだ!”と自分なりに感動した。 |
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天狗のコルへほぼ垂直に50Mくらいの下降が待ち受けていた。
鎖はあるが岩がもろくて危ない。落石に気をつけながら足場を探すのに苦労する。 |
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ジャンダルムは危なくて、難しいと情報を得ていたが、
想像していたより、簡単に登れた。 |
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ロバの耳は飛騨側に鋭く切れ落ち、慎重に急下降を繰り返す |
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奥穂高岳3190M着。奥穂高岳は富士山、北岳についで3番目に高い山である。 |
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奥穂高山頂の祠にて

此処を下れば穂高山荘とテント場到着
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18時10分 穂高山荘キャンプ場着。山荘は人であふれている。
キャンプ場もすでにいっぱいである。
山荘の片隅にテントを張らせてもらう。(助かった!)
ここも1g150円。8g買い、食事を取り、早く寝る。 |
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8月15日(火)晴 |
3時30分 起床 5時25分出発 |
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岩の急登を登る。 |
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朝日に照らされた涸沢岳へ出発
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6時 涸沢岳頂上着。涸沢岳〜北穂高岳の登山道は鎖、ピン、ハシゴ等整備されている
注意しながら、登下降する。 |
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8時30分 北穂高岳頂上着 |
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北穂高岳頂上(槍ヶ岳方面をバックに!)

槍平

槍ヶ岳の岩峰と肩の小屋下方へ殺生小屋も見える
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10時25分 キレット通過 |
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13時 シシバナ〜13時10分 南岳小屋着。ここで昼食〜114時10分に出発 |
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15時30分 南岳着〜16時10分中岳着 |
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18時5分 槍ヶ岳山荘到着。テント場はすでにいっぱい、テントを張るところが無い。
殺生小屋まで、降りて張るように言われるが、
水1g200円を7g買い、ビバーグすることにする。
槍の肩から西鎌尾根方面へ10分下降したところで、ビバーグする。
私にとって初めてのビバーグである。要領を教えてもらいながら、
食事を済ませテントに潜り込む。
シュラフに体をいれて、横になるが、少し傾斜もあり、
岩が頭にあたり、寝返りも出来ず、落ち着かず眠れない状態である。
しかし、満天の星はひと際、美しく大きく見える。 |
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8月16日(水)晴 |
3時 起床、
3時30分 槍ヶ岳頂上へ登山開始。ザックを広場へ置き、カメラだけ持って出発 |
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4時15分 頂上着。我々が一番に着いた。日の出時には山頂は人でいっぱいになっていた。 |
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5時20分 日の出が綺麗だった。感動した! |
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槍ヶ岳頂上より日の出を迎える

槍ヶ岳岩峰を下山
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6時 槍ヶ岳山荘にて、トイレ休憩後、槍平小屋に向けて出発。 |
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7時32分 槍平小屋着。 |
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無事下山(天気に恵まれ充実した登山だった!) |
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12時10分 新穂高温泉 鍋平駐車場着 |
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温泉にて、3日間の汗を流し。キャンプ場を探し、テントを張る。 |
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8月17日(木)晴 |
起床、白川郷のかやぶき家を見学。 |
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18時 下関着。 お疲れさまでした! |
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平成18年度夏山合宿、西穂高岳〜奥穂高岳登山計画の担当になり、
願ってもない事だった。
当初の目的コース西穂高岳〜奥穂高岳を延ばして、槍ヶ岳までの縦走に計画した。 |
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私にとっては夢に見た憧れのコースであり又目標にしていたコースでもあった。 |
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まだ、山岳会に入会する前にある人から、「君の体力と技術ではとても無理だ」と言われた
事を思い出した。 |
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その人とは一緒に山歩きさえした事が無いのになぜそんな事が言えるのだと
反発を感じた。
しかし、経験してやはりあの時は無理だったかも知れないと実感した。
この4日間天候に恵まれ、思い出深い、最高の登山だった。
一緒に登って下さった 宮元、吉村両氏に感謝します。 《 記録 佐伯 》
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