2007年6月月例登山
九重山登行記録  6月2日〜3日(日)

山域 黒岳(高塚山1587m前岳1334m
日時 2007年6月2日〜3日(夜行日帰り)・雨
参加者 江頭 細川(CL)、市橋、大迫(装備)、藤田、植村、
岡本、野村(担当)、松本、西村、磯部

GPSにて踏査記録:細川

《行動記録

62日 18:30 玉姫殿前の広場、出発
       21:45   男池駐車場、到着   

      

           


先発8名で集合場所の玉姫殿を予定時刻の1830に出発、下関IC〜苅田北九州空港IC、国道10号線、耶馬溪、豊後森、豊後中村を経て飯田高原に登る。
高原には台風並みの強風が吹き荒れており明日の登高が不安になる。
2145男池駐車場に到着、強風に翻弄されるもなんとかテントを設営する。ほどなく後発の三名が到着する。

6月3日  05:00 起床

            06:15 出発

           07:20 ソババッケ

         08:25   風穴

         09:30 高塚山頂上

            11:40 前岳頂上 昼食

            12:30 前岳出発

            14:00 白水鉱泉

            15:00 (温泉をパスして出発)

            1830 玉姫殿前の広場、帰着

63

夜半から雨になる。0500に起床して各自持参の朝食を取り、雨の中テントを撤収する。その間、帰路に備えて車一台を下山口の白水鉱泉駐車場に回送する。

0615出発、雨は降り続くが樹林帯のためあまり苦にはならない。0720ソババッケ通過、地名の由来を議論する。「蕎麦を植えていた畑」が訛ったとの意見に一同納得。0825風穴に到着。ここまではなだらかな登りのためあまり消耗しない。風穴から高塚山頂までは途中一箇所平坦な地形があるがほぼ全てが急斜面の直登となる。何とか登りきって0930高塚山頂上、九分咲きのミヤマキリシマが出迎えてくれる。雨と汗で全身びしょ濡れのため立ち止まると寒さで震えがくる。早々に頂上を後にして前岳に向かう。縦走路は急斜面を下ったり、登ったりの連続だが、降り続く雨の中、休憩もとらずにひたすら歩く。途中、シャクナゲの大木を数多く見かけるが、残念ながら花は散っていた。1140前岳頂上に到着。雨よけにツエルトを張り、昼食をとる。インスタントラーメンの暖かいスープが腹に染み込む。やはり昼飯はラーメンが一番だ。 大休止後、1230前岳を出発する。途中、満開のドウダンツツジが目を和ましてくれるが、白水鉱泉まではうんざりするほど急な岩場の下りが続く。1400白水鉱泉到着。複数の蛇口から豊富に流れ出す天然炭酸水で汚れを洗い落とす。1500温泉で入浴の予定をキャンセルして帰路に着く。皮肉にも雨は収まってきた。下界は晴れ、山の天気の複雑さを実感する。 1830玉姫殿に無事帰着。


男池駐車場にて出発準備

男池にて水の調達

高塚山山頂着

前岳にいて昼食!(さあー後は下るだけよ!)

全行程24時間、会費2500円の6月月例登山、参加者の皆さんお疲れ様でした。

コメント:急斜面を直登する登山道に「少しはジグザグに刻んでよ!」とぼやきましたが、急斜面の岩場が連続する下山路にはうんざりしました。ベテランの話ではこのコースは久住でも最も難関なコースで、一般客はあまり来ないとのこと。そのためか途中ですれ違ったパーティは一組で、山開き当日にしては静かな山行でした。(文責岡本)

★この時期の九重山系の山々は花と新緑の美しい眺めが堪能できるのであるが、また梅雨期の到来で往々にして雨が付き纏うのである。今回は土曜から日曜日にかけて天気予報では雨となっている。それも、降雨確率は70から80%であり、雨を覚悟で出発する。

男池に付いた時はまだ降ってはなかったが、テントを張る頃風が強くなり雨となる。設営は駐車場であり、ペグが打てないため、テントの四隅にしっかり近くの河原の石を積む。後発隊が午後11時半頃到着し、午前0時過ぎには皆シュラフに潜り込む。朝5時、起床で寝に付く。昨晩入念にテント設営したが、朝起きるとテントの隅から雨が進入し、シュラフが濡れている。隅で寝ていた私は背中が湿っていた。

今回、食料は全て各自準備で、それぞれが準備した朝食を摂る。食事後、直ぐに車を下山予定地の白水鉱泉に車を1台廻す。大迫さん、西村さんご苦労様。二人が配車に出ている間、テントを撤収する。昨晩、設営の際に風が強くポールの袋が飛ばされてしまった。幸い近くの溝に引っ掛かっていたので助かる。

出発は6時の予定であったが、少し遅くなる。雨の中、皆うつむき加減で気が重そうだ。黒岳は九重山系の中でも特異な存在で、深い自然林の森の美しい山である。特に頂上一帯のシャクナゲは見事である。この時期は既に花は終えている。替わって萌葱色の新緑が一斉に開き雨雫と重なり、滴り落ちてくる様である。深い緑の中を黙々と登行する。ソババッケを過ぎ風穴に着く。数人の人がロープを垂らした風穴に入ろうとしていた。我々の仲間も若い人が洞窟を探訪する。他は、雨の中で待つのは寒いため先行することにする。此処からは高塚山(1587m)まで約1時間弱の急斜面の登行となる。この山は至る所に風穴がある。これは大きな火山岩の積み上がった山であるためである。さらに降った雨は容易に地下に浸透し、地下水となり、麓に豊かな水量の湧水池が形成されている。頂上付近から湧水池まで流れ下る時間は私には判らないが、数週間、数ヶ月あるいは数年の歳月なのか、興味有る事である。ここ数ヶ月間、降水量の少ない所為か、心なし男池の湧水量が少ないように感じた。後で文献を調べたところ、黒岳に降った雨が地中に潜り、男池などの湧水池に湧き出すまでの時間は約1年程度だと言われている。富士山麓にも有名な湧水池があるがこの場合、山の規模が大きい為、それは数十年の歳月を経て湧出すると言われている。

高塚山に全員11名が揃う、雨に濡れ寒いので休憩もほどほどに、先を急ぐ。此処からは急坂はなくなるが小さなギャップと岩と岩の隙間があちこちにあり、さらに灌木をくぐりながらの前進である。1140分前岳(1334m)到着。ツエルトをタープ代わりに張り大休止。ガスバーナーに火を入れ暖かい飲み物を作り、摂る事で一息つく。雨は相変わらず落ちてくる。一向に止むけはいはない。約50分の休憩後、出発。此処からは緩やかな稜線を約700m行くと白水までの急な下りが待ち受けている。一気に白水鉱泉へ急坂を転がり落ちる様に下る。この日、終日の雨であった。「雨もまた良し」と強がりを言っている。

男池→高塚山→前岳→白水鉱泉の総登行距離は約8.5kmであった。

白水鉱泉の炭酸泉汲み場の屋根下で休憩、二人が男池へ車を取りに行く。雨具を外し、帰路に付く。帰りの国道の渋滞を考慮して温泉入浴は省き、15時過ぎに出発。思いの外、国道の渋滞もなく早い時間に下関へ到着した。5月の槍ヶ岳と今回の山行いずれも女性が多く、下関山岳会のウーマンパワーに引っ張られた山行であった。(記:細川)