高嶺からの北岳と遥かかなたの富士山(撮影:8月15日7時13分)

平成 21 年 8 月夏山合宿
平成21年8月12日(水)〜16日(日)
南アルプス甲斐駒ヶ岳(2,967m)・地蔵ヶ岳(2,764m)/山梨県(北杜市・南アルプス市・伊那市)


高嶺から甲斐駒ヶ岳の展望(撮影8月15日7時14分)
《日 時》   8 月 12 日(水)〜16 日(日)
《山 名》   南アルプス甲斐駒ヶ岳〜地蔵岳
        甲斐駒ヶ岳竹宇登山口→黒戸尾根→七丈小屋→テント場
        甲斐駒ヶ岳→早川尾根→仙水峠→早川尾根小屋→テント場
        広河原峠→白鳳峠→高嶺⇔地蔵ヶ岳往復→白鳳小屋→青木鉱泉→竹宇登山口
《参加者》
        細川(C.L)、市橋(S.L・担当)、篠田、城井、伊藤、木村ャ(食料)、
        宮元(装備)、播磨(会計)、江頭(記録):計 9 名
行程記録》

8月12日(水) 06:45小月駅発−17:05竹宇登山口(尾白キャンプ場)着

8月13日(木) 04:00起床−05:15竹宇登山口−5:25駒ヶ岳神社−5:56黒戸山−11:26五合目小屋跡-13:26七丈小屋着泊

8月14日(金) 03:00起床−4:15七丈小屋−6:37駒ヶ岳−8:22駒津峰−9:39仙水峠−11:38栗沢山−13:05 アサヨ峰−
         13:56 ミヨシノ頭−15:30 早川尾根ノ頭−15:36 早川尾根小屋着泊

8月15日(土) 03:00起床−4:15早川尾根小屋−4:47広河原峠−5:40赤薙沢ノ頭−5:50白鳳峠−7:22高嶺−
         8:07アカヌケ沢ノ頭−9:49鳳凰小屋−10:30五色ノ滝−14:37青木鉱泉着−
         16:20竹宇登山口(尾白キャンプ場)泊

8月16日(日) 03:00起床−3:25竹宇登山口(尾白キャンプ場)−小淵沢IC−小月IC−15:20小月駅前

8月12日(水)晴れ:小月駅前に6:30分には集合の予定が、まだ城井さんが来ていない。
      予定の列車に乗り遅れ一つ後の列車で着く。全員が揃い、出発。
      小月ICから一路、小淵沢IC、甲斐駒ヶ岳・竹宇登山口へ向かう。
      高速道は下り車線が混雑しているようで、上りは車も少なく目的地までほとんど渋滞がなく、順調に走り、
      17:05竹宇登山口に到着した。登山口直ぐ横の尾白キャンプ場に泊まる。
8月13日(木)曇り時々晴れ:4:00分起床、晴、5:15分出発。
      予定時間を15分遅れて出る。今日の上りは登山口から七丈小屋まで標高差約1,600m強、距離7.7kmの行程である。             初日であり、皆快調に歩を運ぶ。江頭さんは本人の希望により山中は小屋泊まりで同行する。
      登山口から渓谷沿いの林道を詰めると其の奥に駒ヶ岳神社が在り、神社の左手に尾白川を渡る吊り橋が架かっている。
      吊り橋の通過は5人以下と書かれている。5:45
      渡って直ぐに樹林帯の中にジグザグの登りが続いている。
      「粥餅石の水場」「笹の平」7:50 「前屏風の頭」「刃渡り」と続く、さらにハシゴ、石碑、刃利天狗10:25を過ぎ黒戸山の
      北側を巻いて11:25五合目小屋跡につく。ここまで皆快調である。20分の大休止。
      五合目小屋は既に撤去され小屋跡は更地になっている。
      丁度、小屋の借地を県へ返納のために旧小屋関係者が境界杭の確認を行っていた。
      古い小屋であり、その確認に難渋していた。この辺りから樹相が替わり、次第にダケカンバ等が増え、
      上空が開けて明るくなる。傾斜は急になり、ハシゴや鎖の架かる垂直の岩場が多くなる。
      ハシゴは新しく非常に立派なものに架け替えられている。中には10mを越える垂直に近い物もある。
      更に小さな谷に架けた橋も在る。その分、一気に高度を稼げる。
      屏風岩、不動岩を越えて、進むと七丈第一小屋さらにその奥に第二小屋が痩せ尾根にしがみつくように建っている。
      12:50着。キャンプの申し込みとビール500ml×9本を買い込み、小屋の前の水場で各自の水筒に水を確保する。
      小屋泊の江頭さんは夕食が出来ないということで、食事は全員そろってテントで取ることになる。
      悪天がつづき、北アルプスへの食糧運搬が優先され、黒戸尾根の小屋まで手が回らなかったらしい。
      七丈第二小屋の奥の木バシゴを登ると尾根を切り開き整地したキャンプサイトとなる。13:10着。
      よく整備されたキャンプサイトで、
      《個人装備を軽くするためにマットを持って来なかったけど、お陰で背中に優しい》
      親切にペグが数十本準備されていたので楽に幕営することが出来た。
      今日はここで幕営する。
         
尾白川を渡る吊り橋  笹の平             前屏風の頭 ハシゴ、石碑、刃利天狗と続く・・・・       
             
五合目小屋跡〜ハシゴや鎖の架かる垂直の岩場が多くなる〜七丈第一小屋〜整地したキャンプサイト    
8月14日(金)晴れ:3:00分起床、
      4:15分七丈小屋キャンプ地出発、累積標高1,450m、距離9.8km、晴。
      朝起きたときには月に暈が掛かっていたが、幸い出発の頃には雲が取れ視界のすっきりした天空になった。
      植生が低い灌木に替わり、上空が開けて花崗岩の大岩がごろごろして、ハイマツが多くなる。
      八合御来光場5:05
      高度が上がるとやがて摩利支天峰、甲斐駒ヶ岳が現れ、山頂間近となる。
      登山路は風化した花崗岩の砂利混じりの道となる。このコースの最高点甲斐駒ヶ岳2,966mに至る。

      6:40 甲斐駒ヶ岳頂上着。まだ早い時間のせいか我々と他には一人登山者がいるだけ。
      直ぐ近くに富士山が認められる。今日は山頂付近を雲に隠し、5合目付近より下部の裾野が明瞭に見える。
      この先早川尾根小屋まで、アップダウンの繰り返しが続く長い道のりで今日の予定地は遥か先である。
      駒津峰の手前辺りから、登山者に続々と会う。
      8:15駒津峰着。小さいネズミがうろうろしている。・・・みんな可愛いと言って写真を撮っている。

      辛い登りが終わり、しばらく下りで楽が出来る。ここからは登山者が一気に多くなり、仙水峠まで「こんにちわ」と
      離合のラッシュとなる。仙水峠9:30着、仙水峠は北沢峠と早川尾根への分岐点となり、我々は早川尾根を目指す。
      ここからこの尾根に入る登山者は極端に少なくなり、昨日のように又静かな歩きが楽しめる。
      しかし、ここからしばらくアップダウンが続き気合いを入れて登行する。
      この先の栗沢山までが今日一番のアルバイト、もう少しの辛抱である。
      栗沢山11:40から先は細かなアップダウンはあるが少し楽になる。今一番の奮闘が必要である。
      登山路は少し狭くなり、両側より足下にハイマツ、さらにダケカンバ、榛の木 等が迫る中
      ハイマツの松ヤニ臭い中を登る。栗沢山を過ぎて少し傾斜は緩やかとなったが、アサヨ峰まで登りが続く。

      アサヨ峰13:05からは北西方向に駒津峰、その向こうに鋸岳の凸凹した稜線が一際異彩を放っている。
      此所まで来ると後は、小さな登りもあるが、下りが主となり、少し楽になる。
      昨日、頭を隠していた富士山が今日は逆にすっきりと頭を出し裾を隠している。
      早川尾根小屋までは残り、3km弱。続く稜線上で真上から日に照らされ益々、疲労が溜まる。
      しばらく行くと高度が下がり、樹林帯はツガやモミ、唐松に替わり日が樹林に遮られるようになった。
      今日最後の踏ん張りで、小屋が近くなったのが感じられる。やがて小屋の屋根が認められほっとする。
      《小屋の女性が冷たい麦茶を一人一杯づつですがどうぞ!と出され、この麦茶の美味しかったこと!》
      小屋で幕営手続きを終え、テントを張り、一息つく。
      《テン場と水場が近くて快適・・・二日分の顔の汗を流す》
      15:30分着、幕営後、直ぐに気象通報を聞き、天気図を作成する。       
      今日12時の天気図では、東シナ海に小さな低気圧が発生している。
      明日から天気は下り坂である。速ければ、明日夕には天気は悪くなるのではないかと予測される。
8月15日(土)晴れ:3:00分起床、
      4:15分、早川尾根小屋発、晴、標高差-1,330m、距離11.9km。
      今日は広河原峠4:35、白鳳峠5:55と東に連なる稜線を進む、緩やかな登りである。
      まだ、晴れてはいるが天気が気がかりで後ろから皆を追い立てる。休憩はなるべく短時間にし、先を急ぐ。
      高嶺7:05を過ぎ、アカヌケ沢ノ頭8:05で休憩、地蔵ヶ岳を往復する。往復に約40分費やし、
      8:50出発。此所から長い下りに入る。
      皆疲れが溜まって来ているようだ。特に下りの転倒は危険であり、再度、注意を喚起する。鳳凰小屋まで約50分、
      ここで20分休憩。水を確保。
      此所からドンドコ沢を下り、さらに五色ノ滝10:30、白糸の滝11:05、鳳凰の滝、南精進の滝12:35
      を左に見て沢を下る。
      山腹を巻くようにして下る登山路は急なジグザグ道になりこれを下るとドンドコ沢は小武川に合流13:30、
      ここから青木鉱泉まで1,5q。あと30分。
      登山道は林道に変わり、青木鉱泉は間近である。先行した市橋さんがジャンボタクシーを予約、《9,340円》
      これで今日は全員、初日の竹宇登山口・尾白キャンプ場のバンガローに宿泊の手筈がつく。
      尾白キャンプ場売店まで約50分、売店の親切なおばちゃんが再会を歓迎してくれ、先ず、温泉で一汗流し、
      夕食の買い出しをする。今日までの4日間天気に恵まれ無事完歩できたのは、皆の努力の賜である。
      今日の夕食、冷奴と肉ジャガとトマトで乾杯する。
      早めに床に着く。夜遅くに雨となるが、明け方までに雨は上がる。
              
広河原峠4:35、白鳳峠5:55と通過〜東に連なる稜線 〜 地蔵ヶ岳 〜 鳳凰小屋の分岐

8月16日(日)所々雨:3:00分起床、
      3:25分竹宇登山口出発。高速道路の渋滞を避けるため、早朝出発とする。
      山中、三日間の疲れが溜まり、皆クタクタであるが帰りの車の運転は慎重に行うように注意する。
      15:20 下関小月着駅。

 感想:記録 細川
      今回の山行メンバーの年齢構成は非常に高く、特に篠田さん、城井さん、伊藤さんにとっては
      過酷な労働を強いられたようである。
      しかし、この事を想定し、入山前に山行のための並々ならぬ努力をされたことには頭が下がる思いです。
      何事も目標を持って事に当たるとき、困難を乗り越えたその先に見えてくるのは大きな喜びである。
      この困難が大きければ大きいほどその見返りとして得られる楽しみと喜びは一層大きい。
      同じ釜の飯を食い苦楽を共にし、その先で得られる歓喜と楽しみにより、仲間意識が一層高まる。
      山行中、篠田さん、城井さん、伊藤さんには非常に厳しい言葉で後ろから追い立てた事、お詫び致します。
      また皆さんが最終日までそれぞれの役割と体力応分の努力をされたこと、山行担当の市橋さんのサブ・リーダー
      としてのまとめ役、感謝致します。
      ついこの間まで新人と思っていた播磨さん、山行を重ねる度に逞しくなり、頼もしい限りです。
      山行前の台風8号・9号の襲来、出発前日の東海地方の地震等があり、天候と道路状況の悪化が心配されたが
      いずれの影響もなく、幸いであった。