平成26年2月例会登山《伯耆大山》

入山日程

山域:鳥取県 伯耆大山

日程:平成2627()20時小月ホーム出発 〜 9()21時45分下関着

参加者

役務

氏名

会計

市橋千賀子

装備

宮元 勝

CL

城代剛

記録SL

小林英世

食料

吹野洋子長崎山岳会

日程

行動

2/7()

20:00小月ホーム発 →小月IC →美東SA(小林)→鹿野IC(城代)
 →庄原IC → 米子(130分頃NAC:吹野氏宅)(仮眠)

2/8()

吹野氏宅発8:00 → 大山寺P → 元谷テント設営 (泊)

2/9()

元谷発6:00 → 行者尾根(SAC用尾根名) → 6合目小屋 (3名)
碑柱7合目上部(2名
→ 6合目小屋全員集合 → 行者尾根下山 →元谷
テント撤収 → 小屋にて昼食 → 往路を下山
大川寺P → 米子吹野宅 → 帰関

*1天候等の状況により行動計画を見直。
往復交通手段 
       配車、レンタカー(4WDスタッドレスタイヤ)
       当日降雪がある場合国道9号を走行する。

2月例会大山山行は、天候が荒れるとの天気予報であったが、
参加者は誰一人として、どうしようかとか止めようかという者はなく、
行ける所まで行こうとの意思であった。
当初の計画から変わったところは、高速道を使わず
9号線を走ることである。
結局、時間は余り違わなかった。高速道で積雪の為通行止めや事故などあると、却って遅れたかも知れない。
(後日知ることになるのだが、広島県内で高速道で通行止めがあったらしい。)
9号線はよく手入れがなされて道路上に全くと言っていいほど雪はない。
予定通り、
20時に下関を出発し、21時に山口市内で小林、30分後に阿東町のローソンで
城代氏と合流し夜のドライブとなった。
トヨタBOXYは燃費よく快適に走った。小林は、市橋氏、城代氏とは初めての山行であるが、雪山好きはすぐに意気投合した。
8日午前2時に米子の吹野家に到着。
用意された部屋には灯りをつけてくださっていて、
4人とも手際よくシュラフを引っ張り出し、
すぐに眠りについた。
8日(土)雨
午前8時出発予定が8時まで仮眠し、朝起きて、吹野ご夫妻にご挨拶、早速ドリップコーヒーを戴き、
ご主人の道具道楽の談義を拝聴しながら、自然薯やアサリの佃煮など盛りだくさんの朝食をいただいた。
おいしいので全員おかわりをしたと思う。
パッキング点検後、ご主人に見送られて雨の中いよいよ9時出発。
大山口から道路上に雪があり、槙原のあたりではいっそう深くなる。この辺りは雪になる。
30分程度で、大山寺駐車場に到着。
共同装備を振り分け、再パッキングや服装の点検を行い、
1010分登山を開始した。

大神神社への参道

大神神社より樹林帯(河原沿い)
11時に大神山神社に着き、わずかのお賽銭で安全を祈願していよいよ山道である。
雪は深いがトレースがあり、当初は登山靴で登っていったが、途中から沈みが多くなりワカンを装着。
福岡からの5名パーティーに追い抜かれる。彼らはワカン無しでドンドン登って行った。
いつ足を取られるかという心配が少なくなり歩きやすくなった。
元谷の手前で林道に出て、
湿った雪が容赦なく降っている。

元谷避難小屋
1230に元谷避難小屋に到着した。先ほどのパーティーがザックを小屋に残し、小屋横下にテン塲用に雪均しをしていた。
小屋周辺にてテント泊は2パーティだった。
少し休憩のあと、小屋のすぐ上にテントを張ることにし、スコップで汗をかいた。
なかなかいいテン場ができた。テントに入ると、誰も予定の宝珠山に登ろうとは言い出さず、
お茶とお菓子でダベリングをして、夕食までを過ごした。
食料担当は吹野さん、鍋のおいしい地元の深海魚の名前はなんだったかな?
ワイン、ビール、お酒、焼酎と種類は多いが、
Mさんはじめ皆さん控えめで話に花が咲いた。
しかしコンロのガソリンが意外と早く少なくなり、午後
7時には就寝することになった。
雪が降ったりやんだり、風が吹いたりやんだりを夢うつつに眠り込んだ。
9日は,午前5時起床、荷物が多い冬山において、5人で5人用テントは寝返りが打てず足腰が痛い。早速、鍋のエキスでお餅を食べ、そのあと雑炊にして味わう。料理上手はメンバーを元気にする。
おいしいものを味わって食べると、あっという間に時間が経ち、テントはそのままに、7時出発となった。

元谷小屋〜少し下り行者尾根へ

尾根をラッセルする

此処が一番ヤセ尾根になっていた。左が行者谷
白一色の世界、ラッセルが始まる。ワカンをつけていても結構埋まる。はじめは特に10〜20mで交代し、ラッセルに馴れながら行者?(行者谷の右の尾根)尾根を登っていく。風が雪を吹き寄せたところは,雪が深く、足が深く入っていく。雪が浅いところを探ったり、凍り付いているところは堅いので、適度な深さの歩きやすい場所をピッケルで探りながらラッセルを続けていく。谷間は、風が強くはないが、空気は冷たい。木々が寒そうにしている。人間より動物より寒そうに震えている木々たち、雪は、その木々たちにまとわりついて遊んでいるかのようだ。木々は雪の重みに耐え、冷たさに耐え、締まった年輪を重ねていく。
8:25やせ尾根を越えたところで休憩をとる。5合目あたりと思われ風も出てくる。ヒュウヒュウと鳴る風に、雪は飛び木々は震える。どんどん急傾斜になる登りを、9:15ようやく夏山登山道に出た。
小林は、ほっとして座り込んでゆっくりしていると、ほかの皆さんはワカンを外してアイゼンをつけている。尾根道は風が強いのでゆっくりしていると体が冷えてくる。CLから休憩タイムではないんだと教えられ慌ててアイゼンに履き替える。そのことがあとでアイゼンが外れる結果となる。
尾根道は風が強い。這々(ほうほう)(てい)で六合避難小屋に飛び込む。風が強いときの小屋はありがたみがいっそう増す。ほっとしたのもつかの間、CLが、「もう少し登ってみませんか?」と誘ってくる。せっかく大山に来たのだ、登らいでか!あとの3人は待っておくというので、CLと二人で7合目を目標に訓練を始めるが、風はいよいよ強くなる。「これが冬山だ。これなんだ。」風は容赦なく、顔をたたきつける。ヒュウヒュウと何かを飛ばそうとする。人間は必死に耐えながら雪道を上っていく。何が楽しくて過酷な道を選んだのと聞かれているようだが、「ただ、登るだけ。」
途中、CLから、「左のアイゼンがやばいんじゃない?」と言われ、一端外してみると、プレートが外れて次の穴に移動しているので、元に戻らないというか、靴の長さに合わせられない。プレートの先は横に出っ張りがあり、外れないようになっているのにどうして外れたんだろう。シックハックしていると、ようやく元に戻った。その間も容赦なく風は襲ってくる。もう戻ろうかもう少し行こうか迷ったが、せっかくアイゼンが直ったのに、ここで引き返す手はない。7合目の少し先の標識があるところまで進んで、納得して帰ることになった。風は上に行けば行くほど強くなるようだから、そのあたりが潮時だったのだろう。ほかのパーティーの高校生グループも8合目で引き返したという。
冬の大山、小林は初めてだったが、かつて八ヶ岳で経験したと同じようなブリザードに遭い、冬の厳しさを感じたところであった。

下山は早かった。10:50に避難小屋を出て、夏道から天狗尾根に入ると、嘘のように風が収まり、急傾斜を、気をつけて降りればいいだけなので、休憩もとらずに一気に下山した。

11:10避難小屋に荷物を置いて、まずテントを撤収し、12時には女性お二人が雑煮作りに取り組んでいた。これがまた美味しく、「旧正月、旧正月」と言いながら、山での雑煮を味わった。


昼食の雑煮作り(美味しかった!)
山口県の標語は、「来たときよりも美しく」、避難小屋の掃除をして、12:50アイゼン非装着で出発。みんな口には出さねど、名残惜しそうに山を振り返り、じっくりと大山を眺め、まぶたに納める。次に訪れるのはいつか?登山口へ向かう下山は、どことなく寂しさが襲ってくる。

名残り惜しい(不完全燃焼を残して)が大山とお別れ
北壁をバックに・・・・すぐに雪で見えなくなる。
14:00大山情報館到着。スパッツやオーバーズボンを脱ぎ、ピッケルを(しま)い、「雪山をあとにするんだ。」と自分に言い聞かせながら駐車場に向かう。

充実した二日間であった。個人的には雪山を堪能できた。満足な山行であった。神や仏に感謝々々。

下界は晴れ間も見える。再び吹野宅でコーヒーをよばれて、再会を誓いながら帰路についた。無事安全は皆の願いです。

文責:小林