平成30年5月春山合宿 

1.入山日程

山域:大分県 傾山~祖母山

日程:平成2353() ~ 5()

 

<行程>

53日(木) 晴れ 夜時々雨&強風

13:51下関K2出発…4:00下関IC5:25別府湾SA6:04米良IC6:41道の駅あさじ…7:40上畑 健男社駐車場泊 

 54日(金) 晴れ 強風
     4:00起床―5:40出発―6:00登山届BOX6:40川を渡る―6:48急斜面を登りあがったところのトラロープを越えて    一般登山道に出る―7:48「上畑へ」標識 ミニ滝で休憩―8:48 1100m-9:25 
   1175ピーク―
10:11 1350m10:35 前障子・障子岩分岐―12:0512:25
    1450
m休憩―13:00大障子岩―13:51八丁越分岐―15:54宮原分岐17:01
   1600m-
17:20九合目キャンプ場泊 (行動時間11:40
 55日(土)晴れ 

  4:00起床―5:42出発―6:03祖母山山頂―7:20尾平分岐―7:44天狗岩―8:40障子岳―9:48古祖母山
  ―
11:58尾平越-12:42昼食休憩―13:21水場―15:48本谷山―16:40笠松山―17:30笠松山
  ―
18:40九折キャンプ場泊 (行動時間 12:58

 56日(日)うす曇りのち時々小雨

  4:00起床―5:35出発―7:30傾山山頂―7:46下山開始―8:35三つ坊主コース分岐―
 
12:37林道出合-観音滝を経て13:50九折登山口駐車場―15:50上畑…16:55道の駅原尻の滝…
  17:30
あさじIC1800米良IC20:30下関着(行動時間930

 

<記録文>

 2018年度の春合宿は山岳会月例山行では7年ぶりの「祖母山・傾山縦走」、今回は大分県豊後大野市の上畑から両山を縦走し上畑に戻る周回コースを取ることにした。

53日(木) 晴れ 夜時々雨&強風

13:51 山行参加者4名、
 藤森さんの車で下関
K2出発。
 体調不良により参加できなくなった田村さんが見送ってくださった。
 連休中ということで心配した渋滞にはばまれることもなく、
1740分に上畑の健男社に到着した。
 健男社の駐車場には
3台ほどの車が止めてあった。まずは石段を登って神社に参拝。神社は手入れが行き届いており、山門のしめ縄も見事だった。
 参道脇の杉の切り株の年輪を宮元さんが数えて、樹齢約
200年と推測された。
 天気はよいものの風が強く、夜間は降雨もあったようだった。

 
18:13健男社駐車場テント泊             5月4日 5:47 出発         
 54日(金) 晴れ 強風

   4:00起床。朝食を取って準備をすませ、ほぼ予定通りの時刻に出発した。
  駐車場横の道を上がって道なりにすすむと登山届のボックスがあり、持参した計画書を入れようとしたところ、
  「記念にどうぞ」と祖母山山開き記念のバンダナが置いてある。
  なんて嬉しいプレゼント!ありがたく人数分をいただいた。
 

   登山届ボックスの近くに空き家の民家があり、ネットで見た情報通り、
  としばらくは順調に行っているつもりだったのだが、
  ほどなく道が荒れてきてこの道でよいのかどうか怪しくなってきた。
  右側へ川を渡ったところで立ち止まり、羽田野さんが偵察に行った。
  炭焼きの跡があり登山道に合流できるのではないかとのことだったが、
  ひとまずはっきり確認できる地点まで戻ることにした。

  舗装された道に出てからすぐにテープを見つけ、
  「よかった~」といいながら鹿ネットに沿った道を進んだ。

  しかし安心もつかの間、だんだんと茨にはばまれるようになり、鹿ネットの向こう側にテープが見えたというので
  網をくぐってそちら側に出た。ピンクテープをたどってすすむがまだちょっと心もとない感じの道だ。

  藤森さんによると、枝から垂らすピンクテープは林床調査のためのものだそうだ。
  時折赤テープ黄テープもあるので旧道なのではないかなどと話しながら登るが、かなり悲観的な気分になってきた。         斜面はだんだん吉見峠仕様、いやそれ以上かという傾斜になり、
  木につかまりながら登る先にトラロープが張ってあるのが見えた。

  行き止まり?万事休すか?と思ったところに先頭を行く羽田野さんの「登山道に出た」という声で一気に山行の未来が開けた。
  ちょうど行き合わせた単独行の方も途中迷ったとのことだった。

  648 これが登山だよなぁというしっかりした道を快適に歩いて一時間あまり、
 「上畑へ」の標識のそばのミニ滝で休憩をとった。
  道が分かると次に心配なのが時間、予定よりかなり遅れているようで気がせいた。
  他のメンバーは「日が暮れるまでにつけばいいよ」とポジティブだが、テント場の確保も気になる。

 
7:11              9:25
 
  今年は花が早いのか、最初現れたシャクナゲはもう落花状態だったが、
  高度を上げるにしたがってどんどん見ごろの花が現れ、
  それはそれは見事な濃淡さまざまのピンクの群生に感嘆した。
  1300mをこえると待望のアケボノツツジも現れ、アケボノ、シャクナゲ、ミツバツツジの競演である。

  10:35 前障子・障子岩分岐 時間に余裕がないので障子岩は見送り、縦走路をすすんだ。
   尾根を境に、左手は照葉樹、右手は広葉樹と植生が異なるのが面白い。

 
 
12:59 大障子岩到着           13:46岩場を慎重に下る
  13:00大障子岩に到着。ミニ滝から抜きつ抜かれつしてきた若い男性パーティの方に集合写真を撮っていただいた。
  以前このルートを縦走したときにたいへん怖い思いをした記憶が
あった
  「鹿の背」は、問題なく通過できた。おそらく天候によるのだろう。
 
 

  花と新緑、景色の良さに心を浮き立たせながらも、うんざりするほど長くしんどい登りを経て、
  
17:20九合目キャンプ場に到着した。
  予測通り、テント場はすでにかなりふさがっており、
  
5人用テントを設置するには通行の邪魔を多少勘弁してもらう位置取りになった。

  九合目小屋はこの4月から避難小屋となり、管理人を置かず無料宿泊の形態になったそうだ。
  テントでは、食料担当の羽田野さんが、豊後産しいたけとベーコン炒めのつまみに、
  夕食の豊後名物だご汁を手際よく準備してくれた。
  今回の山行では、おいしく栄養のある食事が大いに活力の源となった。
  強風はつづき、日中晴れていたのに夜間は多少雨が降ったようだった。


  
鹿背を慎重に行く            17:14祖母山9合目キャンプ場

55日(土)晴れ 
   4:00起床。前夜のだご汁の残りも利用しておいしい雑炊にフリーズドライ味噌汁の朝食を手早くすませ、
  テントを撤収して
5:42出発。九合目小屋から祖母山に向かう道はいつもぬかるんでいる。
  わずかな間に靴をどろどろにして、
6:03祖母山山頂についた。
  山頂は眺めがよいが、強風であまり長居はできなかった。
  山頂からのくだりは、はしごや鎖場が連続して緊張する。
  テント泊装備の大きなザックが引っ掛からないように気をつけて慎重に降りた。
 

  
5月5日5:16              6:24 
  7:20尾平分岐 分岐の標識そばに見事な満開のアケボノツツジあり、
 「いい場所にあるねぇ」
と感心しながら記念撮影。
  祖母山から傾山にむかうこの縦走路は、存分に新緑とアケボノツツジを楽しめる。
  青空に映えて、刻々と変わる背景の山の眺めと合わせてみると、飽きることないすばらしさだった。
 
7:05                7:22
  7:44 ザックをデポして、天狗岩へ。
 ―
8:40障子岳―9:48古祖母山―11:58尾平越 
 ここで昼食休憩をとろうと一旦ザックをおろしたものの、風が強いのでもうひと頑張りして、
 一山上がったところで
12:42昼食休憩を少しゆっくりとった。
 午後になると、気温が上がり、前日とちがって汗ばむほどになった。
 水の消費量も多くなり、途中の水場がありがたい。
 
9:10          11:58
 13:21水場―15:48本谷山から笠松山までは一時間ほどの予定だが、
 笠松山は地味な山頂で標識も確認できるかどうかという。
 「これが笠松?」というピークを二つほど過ごし、
17:30笠松山の標識を確認してすっきりした。
 
14:01 スズダケが枯れ見通しの良くなった広い尾根歩き    14:46
   この地点からキャンプ場までが意外と長いよ、と自分で言っておきながら、
 それほどまでとは思わなかった長丁場に感じられた。
 これが最後の上り、と三回くらい裏切られて
 
18:40九折キャンプ場に到着した。
 
18:42 九折峠キャンプ場到着ここでテント泊           
 
 途中、九折小屋でトイレに寄ろうとしたが、見当たらない。
 小屋泊まりの方に尋ねると、トイレは撤去されたとのことだった。
 (下山後、九折登山口の掲示で老朽化により撤去されたことを確認)。
 九折のテント場は広々として、前日の祖母九合目を思えばもったいないほどのぜいたくさ。
 しかも私たち以外には一張りだった。
 水場が遠いのが難点で、羽田野さんが一人で水くみに行ってくれたが4、
50分ほどかかった。
 はるばるボッカしてきた玉ねぎ、キャベツ、ウインナーのポトフはみなが感激するおいしさで、
 山の夜をひと際盛り上げてくれた。
   56日(日)うす曇りのち時々小雨
   4:00起床。テントを張ったそばに白い花を咲かせていたのはヤマナシだった。
  花びらが舞って広々としたテント場に春の風情を添えていた。
  テントを撤収するときに見事な朝焼けを見た。一刻千金の眺めである。

  5:35出発 だいぶん疲労がたまっており、しばしば休憩を取りながら進む。
  前方にアケボノツツジに彩られた傾山が現れると、気分があがった。
  途中、ここまでたどってきた縦走路を見わたすところで足を止めてみるが、
  まだこれから先の不安もあり感慨にひたる余裕はない。

5月6日
6:08傾山を望む
 5月6日
   7:30
傾山山頂―気温が低くじっとしていると寒くなることと雨がぱらつきだしたことで
  あまりゆっくりせずに
7:46下山開始 

6:42傾山山頂への最後の登り            7:17傾山山頂
 
 
8:04         8:09
   8:35 三つ坊主コース分岐―参加者の希望により三つ坊主コースを下山ルートにとった。
  中々最後にならないアップダウンを繰返し、水場コースとの合流地点につくと少し安堵した。
  やはり緊張する岩場でほとんど雨が降らなかったのが幸い。

  その後、時折雨が本降りになりそうで雨具を装着するが、大降りにはならず雨具を脱ぐ。
  多少の降雨なら樹林帯ではあまり雨が落ちてこない
 
 
8:36            9:13三つ坊主の最後の岩場
 
13:02最後の渡渉          13:13九折鉱山跡登山口  駐車場着
12:37林道出合-観音滝を経て13:50九折登山口駐車場に到着。

  さて、ここから上畑までの舗装道路歩きがあなどれないのであった。
  先に行って車をとる役割を仰せつかった藤森さんと一緒にかなり速足で歩いたが、1時間ほどたってもつかない。
  やがて丁字路に出て、左折したところに「傾山登山口」のバス停がある。
  道を間違ったかとあせって、通りかかった車を呼び止めた。
  宮崎から来た方でこの辺りは初めてなので不案内とのこと、
  健男社はわからないが車に乗せてくださるというのでありがたくお願いした。
  汚れた格好に恐縮しながら乗車させてもらい、少し車を走らせたところで健男社の前についた。
  ますます恐縮だが、親切に駐車場まで送ってくださった。何度もお礼をいって見送った。
  健男社へお礼のお参りをして、後続の二人を迎えに行ったが、
  方向を間違って反対側に行ったため30分ほどロス。
  Uターンして戻り、丁字路を右折してしばらくいったところで歩いてくる二人を見つけることができた。

  時間が遅くなるので入浴は見送ったが、道の駅原尻で休憩し、あさじの売店に唐揚げ購入のため立ち寄った。
  揚げたての唐揚げをほおばりながら歩く山男三人の足取りが過酷な三日間の行程を物語っていた。

  何も反省点のない山行というのもないのだろうが、
  今回はルートの確認不足(初めてではないということで油断があったと思う)、
  共同装備分担の確認不足の二点が大きい。
  そのほかさまざまな担当の不首尾を参加メンバーが補ってくれて、
  無事に充実した山行を終えられたことに感謝したい。