夏山合宿 仙人池・立山
 日程:2018810日(金)~15日(水)
 山域:北アルプス 剣・立山
 仙人池・立山三山=播磨
810日(金)曇り
 小月集合19時~小月IC~山陽自動車道~名神~米原JC~北陸自動車道
811日(土)曇り時々晴れ
 7:30立山IC~8:00立山駅駐車場~ケーブルカー830 
 美ヶ原駅シャトルバス9:00~室堂9:40~
 10:00室堂出発
0:55一の越11:0011:55雄山12:0012:25大汝山12:4813:10富士の折立~
 14:30別山~15:45剣沢~16:30剣山荘(泊)
 812日(日)曇り時々晴れ一時雨 
  3:30起床5:05剣山荘発~5:55剣沢雪渓~6:55夏道~7:17真砂沢
  ~8:44二股吊橋~9:42仙人新道ベンチ~11:15仙人池ヒュッテ(泊)
813日(月)曇りのち雨時々晴れ
  3:30起床5:12仙人池ヒュッテ発~5:30分岐~6:10二股吊橋~6:50鎖場通過~7:45真砂沢
  ~9:58夏道~11:40剣沢~12:50剣御前小屋~14:30雷鳥荘(泊)
814日(火)晴れ
  4:30起床6:30雷鳥荘出発~室堂周辺散策~8:40室堂バスターミナル~9:50立山駅~
  立山駅駐車場10:0010:40有峰口駅~11:00温泉12:00 
  立山IC~東北陸道~山陽道~小月IC・・815日(水)2:00小月ホンダ
※ 山行レポート
  立山・剣岳は数年前の夏山合宿で行っている。
  天気が悪かったので山頂からの景色は見ていない。
  もう一度挑戦してもよいけれど天気がよいとは限らないし…、
  本音としては剣岳の厳しさに腰がひけていた。
  そこへ、実家の母から立山に行くので調べてほしいと頼まれ、古い山雑誌を見ていたところ、
  剣沢から仙人池のコースに目がとまった。「仙人池、行ける?」

 811日(土)曇り時々晴れ 7:30立山IC~8:00立山駅駐車場~ケーブルカー830 
  美ヶ原駅シャトルバス9:00~室堂9:40~10:00室堂出発 
  
ICを降りた辺りから雲行き怪しく立山についたときは雨だったが、室堂を出発する頃にはあがっていた。
  エールを送り合って、それぞれの行程へ向かう。

  初日は室堂から雷鳥沢経由で剣沢に行く予定だったが、計画より1時間早く室堂に到着したことと
  天気がよいことにより、立山三山を回ることにした。

  チングルマは綿毛になったものが多いが、まだ花も残っている。
  イワイチョウやイワギキョウ、高山植物を愛でる余裕はあまりなく、
  軽装のグループにどんどん抜かれながら一の越に到着した。

 
 

10:55ここから傾斜が急なガレ場となる。買ったばかりのトレッキングボールを使ってみることにした。体重をかけられる分楽な気もするが、手が塞がるのがうっとうしい。片方のキャップが外れやすいようで、落としてしまったのを後続の方が拾ってくださった。このキャップはその後も数回落ちた挙句、二日目にとうとう紛失してしまった。

 11:55雄山は多くの登山者でにぎわっていた。
 前回と同様、山頂神社は鳥居の前までで先へ行く。
12:2512:48大汝山 前回来たときはここで雨が降り出したことなど思い出しながら昼食休憩。~

13:10富士の折立分岐に荷物を置いて、登ってみた。
   頂上には二組の登山者がお互いに写真を撮ってもらい合っていて
  、私にも「撮りましょうか」と声をかけてくださった。
   山頂の看板は可動式(?)で、「よく飛んでいかないものですね~」と皆感心していた。

 14:30別山
   眼前に、剣の峰々があらわれ、絶景が広がる。到着した登山者たちは歓声を挙げていた。
  へとへとになっていたのも一時忘れて写真を撮った。
  この雄大な景色は、私のデジカメでは写せないとわかっていても何枚も撮ってしまう。
 
   ゆっくり景色を楽しむと、北峰はパスして下る。
   しばらく下ったところで剣沢方面への道があり、二人組の登山者が降りて行ったのを頼りに進んだ。
  剣御前の分岐から降りる人の方が多く、一般的なルートではないようだった。
 
    剣沢キャンプ場を通りぬけるところで、A隊のメンバーに会い、「小屋、遠いよ」 とアドバイスをもらった。    まずは派出所に寄って、剣沢雪渓のルートについて教えてもらう。
    派出所の前にはホワイトボードの図解が置かれていて、派出所の方が丁寧に説明してくださった。
    登山届について聞かれ、登山口提出ではなく富山県警にメールで送ったというと、
    念のためということでその場で簡易な登山届を書くはめになった。
   
アドバイス通り、剣沢の小屋までも遠いと感じたが、
    宿泊予定の剣山荘はそこからさらに遠く、しかも当然のことだか上りなので一際遠く感じられた
 
    受付を済ませ、部屋に入ると初日の体調不良がさっそくどっと襲ってきて
   、6人の布団に7人ということだが、とりあえず一番端に横になった。
    この後、トイレと荷物整理に一度起きたが夕食もとらず朝まで寝てしまった。
 
812日(日)曇り時々晴れ一時雨  3:30起床
    初日に体調を崩すのは常態化していて昨年は二日目も動けず停滞したが、
    今回停滞したら山行の一番の目的である仙人池に行けない。
    がんばって起きてみるとなんとか行けそう。
    準備をして小屋のスタッフさんに、剣沢雪渓に直接出る道を尋ねた。
    前日派出所で直接雪渓に出る道があるのだがわかりにくいかもということを聞いて、
    一旦剣沢小屋に出て夏道を行くルートをとるつもりだったが、
    かなり遠回りになるし剣岳に向かう人とすれ違うのがたいへんそうだ。
    小屋の方によると、小屋の前のヘリポートから左方に道があり、特に迷うところはないということだった。
    5:05剣山荘発
    小屋を出てちょっと歩いたところで、剣岳をめざす田村さん、藤森さんに会った。
    道はやや藪気味のところもあるが迷うことはなかった。

    5:55剣沢雪渓
    対岸に夏道を通ってきた登山者が雪渓に降りているのが見えた。
    思いのほか、傾斜が急に感じられる。
    6本詰め軽アイゼンを装着し、ポールを出して恐る恐る雪渓に降りた。
    軽アイゼンでも大丈夫、見た目より傾斜も苦にならなかった。
 
    平蔵谷、長次郎谷を行く登山者も多い、6:55アイゼンを外して夏道に入った。
    このあと雪渓に降りるところがあるが、アイゼンをつけなくてOK.
 7:17真砂沢
   小屋に立ち寄り、登山道の状況について教えてもらった。
   雪渓を横切るところがあるが、アイゼンは不要、橋が整備されているので渡渉はなしとのこと。
   軽アイゼンはザックに入れ、キャンプ場から左手に入って沢沿いの道を行く。
   ペンキ標、標識がしっかりあってありがたい。
   写真で見て、一番恐ろしそうだと思っていた沢沿いの鎖場は、予想に違わず恐ろしかった。
   竹で足場がつくられているが、幅が狭く安定感に乏しいので、
   鎖にしがみつくようにしてそろそろと通過した。
   分かりにくかったのは河原の石がごろごろしたところだろうか。
   道を見失いかけたところに向かいから人がきて助かった。
   仙人池から下山してこられたとのことで、毎年恒例でこの行程を歩かれているそうだ。

   
  8:44二股吊橋
     吊橋をわたってすぐ仙人新道の登りに入る。
    近所の里山を登っているかのような感覚になる道だけれど、
    やがて右手に三ノ窓の雪渓が見えてきて

    9:42中腹のベンチに到着。ここで食べ物を口に入れる。やっと食欲が復活した。
    虫が多いので、ハッカ水をつけたのだけど、つけすぎてしばらくつらかった。
    また、真砂沢でまぶたを虻か何かにさされたらしく、かゆみと腫れが出てきて、あれこれうっとうしい。
 
    再度、登りはじめて10分ほど、ロープがあるところを越えたあたりで、
   膝のあたりにチクっと痛みを感じた。足元を見ると、虻のような虫がたくさん飛び回っている。
   急いで通り過ぎて、しばらく行くと、登山道に紙片が置いてあり、飛ばないよう重石で押さえてある。
   紙にはハチの巣があるので注意してください、と書かれていた。
   すると、さっきの虻かと思っていたのはハチだったのか。
   もう刺されちゃったよ、と不安になったが足を止めると顔に小虫がたかってうっとうしいので
   とりあえず先へ進んだ。

   登山道がフラットになったところで、56人の登山者グループが休んでいるかと思ったら、
   1人の方が道に寝かされており、ケガか急病のようだ。
   「大丈夫ですか?」と尋ねると、「搬送を頼んだので、先へ行かれてください。」と言われた。
   気になりながらも、役に立てることもないので「お大事に」と先へ行く際、
   「ハチに刺されませんでしたか?」と聞かれた。

   仙人峠にはかなり人数の多いグループが休憩を取っていた。
   右手が仙人池、左手が池ノ平である。
   休憩したいところだったが、あと少しと思ってそのまま通過、それから木道のくだりだが、
   予想外に長く感じられた。
    11:15仙人池ヒュッテ
   仙人池ヒュッテに到着すると、入り口付近に小屋のスタッフの方がいて、
   ハチに刺されなかったか聞かれた。「刺されました」というと、虫刺されの薬を出してくださるとのこと。
   まずはお茶ということで、冷たいお茶と暑いお茶とどちらがよいか聞かれ、冷たいお茶をお願いすると、
   きちんと茶碗に入れたお茶をお盆に乗せて持ってきてくださった。
   飲み終わると「おかわりはいかがですか」といたれりつくせり。

   私のすぐあとに大きなテント泊装備のザックを背負った若い男性が来たが、
   その方も足を三か所ハチに刺されたという。
毒をとる道具があるんですよ、
   とポイズンリムーバーを持ってこられたので、「私も持ってます。使ったことはないけど。」と
   自分のポイズンリムーバーを出してみた。
   小屋の方も使ったことはないそうで、「取説ありますよ」と説明書を読み上げてくれるのにしたがって、
   というかほとんどテキトーに刺されたところにあてて吸引してみた。
   手ごたえはあるけれど、刺されて時間がたっているので「たぶんもう手遅れですねー」。
   しかし、痛みはたいしたことないし、腫れたりもしていない。

   聞くところ、池ノ平小屋に宿泊予定の登山客の1人がハチに刺されてショック状態になり、
   同じグループのメンバーが小屋に救助要請に来てヘリコプターを呼んだそうだ。
   途中で会った方のことだと思い当たった。

   スタッフの1人は、登山者の被害状況の確認や対処の件で、池ノ平小屋や警察と連絡を取り、
   忙しそうだった。

   仙人池ヒュッテは温泉ではないが風呂があり、到着順ということで一番風呂に入らせていただいた。
   こんな山奥で風呂に入れるなんて、苦労してきた甲斐があったと幸せな気分でいると、
   ヘリコプターの音が聞こえた。

   風呂からあがって、虫刺されの薬を塗ってから、待望の仙人池へ。
   池は小屋のすぐそばで、小屋のソト履きスリッパを借りて行った。
 
ほとりにベンチが据えられ、良い雰囲気~。しかし雲に覆われて山は見えない。
   いったん引き揚げて外の様子をしばしばうかがい、山が姿を現すのを待った。
   少しでも見えると大喜びで写真を撮り、ねばっているうちにほぼ八峰全容が見えて歓声。
  池に映る姿もすばらしい~。

  景色に見入ったり、カメラを構えたり、長時間池のほとりで過ごす客も多い。
  ここでゆっくり過ごせる行程を組んでよかったと思った。
 
 
 
    部屋は7組の布団が置かれていたが、男女のカップルと女性の単独行の方一人と4名で
   ゆったり使うことができた。

   ハチの巣は、山小屋のスタッフの方々が日が暮れてから駆除してきてくださったそうだ。
   おそらくキイロスズメバチで、登山道に巣がつくられていたため、登山者が気づかずに
   何らかの刺激を加えてしまってハチが怒ったのだろうと推測されていた。

   天気予報では翌日雨。沢沿いを通るので、増水が心配だった。
 813日(月)曇りのち雨時々晴れ
   3:30起床 
   夜のうちに予報通り雨が降り出していた。暗いうちに出発する人もいて、雨具をつけている。
   早く出発した方がよいかと少し気持ちが焦ったが、雨の中途中で食事をとるのも難しいかもしれないし、
   腹が減ってはいくさができぬと朝食をとり出発の準備をした。
   小屋の方が、沢沿いの足場が浸水していたら通れないけれど、 
   雨があがるタイミングを待てば水はすぐ引くからとアドバイスしてくださる。
   それからハチの巣は駆除したものの、戻ってくるハチがいるかもしれないので気をつけるようにとのこと、
  5:12仙人池ヒュッテ発
    小屋を出るころには雨はだいぶん小雨になっていて、
    雨具を脱いでもよいかなと思ったがハチ対策もあるのでそのまま行く。
 
    5:30分岐のところでうっかり池ノ平方面に行きかけて引き返す。
   注意書きの置いてあるハチの巣地点をおそるおそる通過。
   ベンチの所で雨具を脱いだ。
   顔の周りに小虫が群れて非常にうっとうしいのでハッカ水をつけてみるが、ほぼ効果なし。

   6:10二股吊橋
   とくに沢が増水している様子もなく、吊橋や河原も支障なく通過して、鎖場に差し掛かった。
   対向から数人の若い男性グループが来ていて、しばらく通過を待った。
   グループ最後尾の方もあいさつもお礼もなくいかれたので、少々むっとしながら鎖場にとりかかる。
   往路も怖かったが復路はもっと怖かった。
   やはり鎖にしがみつくようにして、鎖がないと落ちてるよな~と思いながらそろそろと通過した。
   この緊張感ではあいさつする余裕もなくなる、と納得。

6:50鎖場通過

 6:50鎖場通過
     7:45真砂沢 
     少し行くと雪渓が現れる。
     軽アイゼンをつけて準備をするが、他の登山者はアイゼンをつけずにいっている。
     疲れているせいか手間取り、歩き出したときは他の登山者はすでに姿が見えなかった。

     雪渓をすすむにつれてゴーゴーと水音が聞こえてきた。ん?なんだか様子がおかしい。
     と思ったところで、往路、夏道が終わってから少し雪渓を渡るところがあったのを思い出した。
     このまま行くと川に落ちるところだった。
     引き返して夏道への入り口をさがし、せっかく装着したアイゼンを外した。
 
     夏道が終わると再度アイゼンを装着し、長い雪渓の登りに入った。
    初めは日が差していて、このまま晴れるかと思っていたが、途中で本格的に雨が降り出したので、
    脱いでいた雨具の上衣を着た。
 9:58夏道
     9:58夏道往路は通らなかった、剣沢への夏道に入った。
    思ったより行程を長く感じて、途中でこの道でよいのだろうかと不安になった。
    休憩をとって水と行動食を口に入れているとき、
    通りかかった方に、「この道、剣沢キャンプ場に行きますか」と尋ねた。
    「ああ、もうすぐですよ」と答えてくださったが、ほんとうにそこから5分もせずにキャンプ場が見えてきた。
    11:40剣沢
    雨は依然として降り続き、寒さを感じた。
    ポールを持っていると袖口から雨水が入ってくるので、ザックの横にしまう。
    キャンプ場の水場で水をくみ、少し行動食をとった。
    キャンプ場の水は生水で飲まないようにという指示書きがあったが、
    管理所の方にきくと管理所そばの水場は塩素を入れているそうで大丈夫とのこと。
    ここからゆるい坂道を登って剣御前小屋方面へ向かう。分岐からが意外と長く感じられた。

    12:50剣御前小屋 
    雨の中、持ち込み飲食可なのがありがたい。
    座って食事をとることができ、少し元気回復。
    あとは下りだけだが、ここでの休憩がなければへたばっていただろう。


    雷鳥沢のキャンプ場についてほっとしたところ、
    泊まる予定の山小屋は階段をずっと登ったところにあった。
    元気なときなら何でもないのだろうけれど、くたびれて息も絶え絶え。
    半ばあたりで、カメラを持った男性が雷鳥がいることを教えてくれた。
    歩道からほど近い繁みに二羽、じっとしている。今回の山では初見の雷鳥だ。

    14:30雷鳥荘 
    受付をして、まず乾燥室へ。
    びっしりと干された雨具等のすきまを探して、カッパ、帽子、手袋、ザック、靴、アイゼン…
    濡れたものを干した。
    あてられた部屋は二段ベッドの二人用と一人用が向かい合わせにあって定員12名か。
    一人分のスペースがゆっくりある。

    さっそく温泉へ。
    温泉にはこの日二度、翌日は朝から入りちょっと後ろめたいほどの贅沢感だった。

    雰囲気のよい談話室もあり、ロッキングチェアで剣岳の写真集や映画
    「剣岳 点の記」の公式ガイドブックを読んだ。
 8月14日 晴れ
    朝から温泉。
    朝食は雷鳥沢キャンプ場が見渡せる外のベンチで取った。
    霧がだんだんと晴れてきて、 
    それでもちょっと惜しい感じの朝焼けに何度もシャッターを切ってたら、カメラの電池が切れてしまった。
 
    キャンプ場のメンバーとタイミングを合わせて出発、
    バス乗車まで時間があるので室堂を散策し、玉殿の岩屋へも足を延ばした。
 
       バスターミナルからバス、ケーブルカーを乗り継ぎ、有峰駅で市橋さんと合流。
      全員無事に再会できたことが何より。
      各部隊、ハードな行程をこなし充実した山行だったようで、
      報告を聞きながらの帰路も合宿の楽しみのうちだった。