下関山岳会 令和元年7月 登行計画書 <爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳>

 
日程:令和元年713() ~715() 3日間  
参加者:藤森(SL会計)・羽田野真紀子(食料)・羽田野健二(担当CL記録) 
 ・主要行程 (山中1泊)

 0日:小月IC1900…安曇野IC…扇沢第二駐車場800 (片1300

1日:扇沢・爺ヶ岳登山口柏原新道種池山荘爺ヶ岳冷池山荘テント場 (テン泊)

2日:冷池テント場布引山鹿島槍ヶ岳南峰冷池テント場赤岩尾根西俣出会大谷原

大谷原扇沢までタクシー307000大町温泉郷入浴木崎湖キャンプ場(テン泊)

 3日:330起床400小月1600着(片1200

7/12()小月ホンダ19:00集合小月IC小牧JCT→岡谷JCT→安曇野IC扇沢Ⓟ700
      扇沢P 柏原新道-爺ヶ岳-冷池キャンプ場 テント泊
  7/13(土)曇 「扇沢から種池・冷池山荘へ」【行程900
 (爺ヶ岳登山口800…種池山荘爺ヶ岳冷池山荘テント場1700
 長梅雨が続く曇空のスタート。柏原新道 爺ヶ岳登山口で山岳指導員に登山届を提出する。
 赤岩尾根はあまり人が入っていないらしく、道が狭い。
 雨が降ったら岩が滑りやすいので注意するよう促された。
 鹿島槍ヶ岳方面には少し雪があるものの、アイゼンは不要であるとの事。
 
8:09柏原新道登山口                11:57 柏原新道種池手前
  みずみずしい樹林帯を、なんとか雨が降らないよう祈りながら登り始める。
 すぐにニッコウキスゲ、ゴゼンタチバナが咲いており今年も夏山に来られた事を実感した。
 つづら折りの急登をしばらく進むとケルンが現れる。この先は左が切れ落ちてはいるものの、
 心配なく進める。
 一枚岩を超えたあたりでガスが切れ始め、遠くに針ノ木雪渓らしき大きな雪渓が見える。
 石畳を超えると雪渓が横たわって、一人ずつ上部を確認しながら慎重に渡った。
 鉄砲坂を過ぎると稜線にたつ種池山荘が現れた。
 コバイケイソウが辺り一面を敷き詰めていたが、まだツボミであと一週間という感じだった。
 すぐさま種池山荘の名物ピザを注文し、景色を眺めながらのんびりと休憩をした。
 ピザの受付は1300でギリギリセーフだった。
 相席をした東京のオネーサン達はビールで満腹らしく、さらにピザをおすそ分けしてもらった。
そうこうしているうちに山荘の脇から一瞬だけ鹿島槍ヶ岳が顔を出してくれた。
 
14:50 爺ヶ岳南峰          14:11爺ヶ岳中峰山頂
   爺ヶ岳へ出発。ザレた道を九十九折に進むとライチョウが迎えてくれた。
 爺ヶ岳南峰から中峰へ向かう下り坂でコマクサがいくつも咲いている。
 
7/13 14:53コマクサ
  
7/1315:25 シナノキンバイとハクサンイチ                 15:36 劔岳
 すぐに爺ヶ岳中峰2,669mに到着。ガスが立ち込めて展望が望めず少し残念。
 東尾根はハイマツで覆われており、冬山以外はあるけそうにない。
 登りはじめから4時間を超えると寝不足がたたり、息苦しく足がすごく重い。
 休憩の度に眠り込んでしまう。
 ここからは美しく伸びる鹿島槍ヶ岳の稜線に元気づけられた。
 東側は雪がまだ沢山残っており、稜線を境にクリアな景色とガスがきれいに分かれていて面白い。
 冷池山荘の赤い屋根がはっきりと見えてきた。
 
17:04冷池キャンプ場(立山~劔岳)
  山荘で受付を済ませ、水1Lのサービス券を3枚もらい今日と明日の水を補給した。
 キャンプ指定地はさらに15分程登る。
 剱岳が目の前でなんとも贅沢なテント場だ。今度来るときは晴れていて欲しい。
 地面は固くペグがきかないため石を利用した。トイレはないので、小屋まで戻る必要がある。
 寝不足での9時間行動で、みんな疲れ果ててすぐに眠ってしまった。
 寒さは感じず、夏用の薄シュラフでも十分だった。
  7/14(日)くもり時々小雨 【行程1100
(冷池テント場500…布引山600…鹿島槍ヶ岳南峰700…冷池テント場撤収
 冷池山荘にて大谷原までタクシーを予約赤岩尾根高千穂平1120…西俣出会1340…
 大谷原登山口下山1600) 
二日目。不要な荷物はテントに置いて出発。霧雨で雲の中を歩いているようだ。
  緩やかな登山道脇にはショウジョウバカマ、コイワカガミ、シナノキンバイ、イワツメクサなど
  沢山の花に見とれているうちに布引山2,683mに到着していた。
 
7/14 5:18  キヌガサ草         10:15
  
7/14  6:09 鹿嶋槍稜線のお花畑           8:20 爺が岳を望む
  ここから先はハクサンイチゲの花畑が主役だ。うっすらと鹿島槍ヶ岳が霧の中に浮かんでいる。
  頂上直下はガラガラした岩山に景色が変わる。

  霧の中で鹿島槍ヶ岳頂上2,889mの標識をみて登頂したことに気付いた。
  まだ向こうと思っていたが2時間のコースタイム通りの行程だった。
  北峰方面はすぐに切れ落ちており、雲のなかにどこまでも下っていくような
  恐ろしい雰囲気が漂っている。(キレット小屋は食料が運べないので素泊まりのみとの事)

  しばらく休憩し折り返す。途中小屋から出発した10数名のツアー2組とすれ違う。
  テン場に戻るとポツンと我が家だけが残っており閑散としていた。
  山荘までテント撤収を含めて往復4時間となった。

6:23布引山                7:00 鹿島槍ヶ岳
 
10:09 赤岩尾根                      10:21 赤岩尾根
  冷池山荘で大谷原登山口までタクシーを予約した。
 西俣出会いと登山口の中間にケイタイポイントがあり、そこから
40分で登山口との事。
  霧雨はやんでおり雨具を脱いだ。 冷池乗越から赤岩尾根へと進む。
 赤岩というよりは黄色いガラガラした狭い登山道で
ぬれた岩が滑りやすそうで慎重に下っていく。
  いくつかのハシゴとクサリ場を過ぎ、1時間半で高千穂平到着。
 本来ならここから沢山の山並みが見えるはずだったが曇の中で見えなかった。

  こちら方面はいつも霧なのか、岩にはモウセンゴケの群落を初めてみた。
  また、山口九州ではみかけないドウダン風の可愛らしい小さなツツジがたくさん咲いていた。
  登山道は高所にも関わらずほとんどのルートで草刈りなど丁寧に整備されており、
  地元の方たちの努力に感服する。
  徹底的に尾根ルートを取っているため、片側が谷底まで切れ落ちているところが沢山あった。
  冬季はかなり危ないかも知れない。
  白樺、ダケカンバの樹林が現れ高度を下げてきたことを実感した。
  しかし、とにかくハシゴや階段が多く50以上はあったかと思われる。
  アッ!と突然F氏が濡れた岩に足を取られ斜面に消えた。
  幸いにも3m下の小段とススダケに引っかかって止まった。
  怪我はなかったが、帽子が谷底へ消えていった。
  スリングを使って無事に引き上げたが、しばらくドキドキが止まらない。
  痛いところは無いようなので、気を取り直してすぐに出発したが、
  こんな時はコーヒーでも飲んで気持ちを落ち着けた方がよかったなと後で思った。
  沢の音が近くに聞こえ、砂防ダムが見える。
  尾根の終了点から左へ等高線状にしばらく巻いていくと西俣出会の小さな橋に到着した。
 auの電波は弱かった。


  すぐに20m程のトンネルを通る。沢の下をくぐっており小窓の先に滝の裏側が見えて楽しい。
  トンネルを抜けると林道となり、お湯を沸かしてコーヒーをいれた。
  看板には、赤岩尾根上部は6月末まで残雪があるので滑落に要注意。
  また、10月は新雪や凍結にも要注意であり、ここは夏山だけにしようと思った。
  大谷原までさらに50分程林道を歩いたが、途中誰にも会っていなかったのに不意に後ろから
 声をかけられ飛び上がるほどびっくりした。


 冷池山荘から大谷原登山口までは6時間30分となった。
  赤岩尾根は登山道がはっきりしており、迷うところはなかった。 
 
赤岩尾根登山口西俣出合口
  タクシーで扇沢まで30分。フィッシングパーク近くに爺ヶ岳登山口の看板があり、
 駐車スペースも20台はいけそうだ。GW頃は雪が残る年もあるそうだ。
7/15()往路を下関へ帰関 300起床 400発→1700下関